事実の多くは最前線の従軍記者としての体験からきたものです。

創作の部分は彼一流の「創造性」の産物。この行き方はロレックスに共通するところがあります。

彼が愛用しているのは、ロレックスデイデイト。
18金製のこのロレックスは、非常に美しい時計です。
一方、彼が言うようにたいへん実用的であることも事実です。
「わたしは、このロレックスをいつも腕につけています。
たとえチェーンソーを使う時でもはずしません。
こいつを困らせるものは、なにひとつないようですね」
家では(アイルランドの庭と呼んでいるウィックロウ州にある豪邸)、時おり午後の狩りに出ますが、山鳩しか射ちません。ロレックスの他にフォーサイスが気に入っている物は、写真のコート。
ロンドンのある店で彼がそれに目をつけ、えりの毛は何かとたずねると、すかさず店員は「ジャッカル」と答えたのです。

フレデリック フォーサイスは、多作の小説家ではありません。
彼が書いたものは長編ではわずかに3冊。
しかし、「ジャッカルの日」「オデッサ・ファイル」「戦争の犬たち」は、いずれも世界中でたちまちベストセラーになったのです。
最初の2作は映画化され、記録的なヒットを収めました。

フォーサイスの文章の特徴は、驚くほど確かな描写力と、抜群の語り口にあります。

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