Ref.5513(サブ)にRef.1665(シードゥエラー)の童夢風防を装着し

その高さを利用して、球面体の童夢風防を作ってみました。

======注意=====

このページを参考に作業して、失敗してもおれっちには責任が取れませんので

あくまで自己責任にてお願いいたします。

※作業難易度は5段階で、風防交換が1なら、3か4

 

右がもとの形なんだけど、Ref.1665に比べて、Ref.5513の回転ベゼルは薄いので、

垂直の立ち上がり部分があまりにも長すぎてとっても不恰好。

でもこの高さのおかげでこれだけキレイな球面童夢が出来るんです。

(右画像は頂上部が光の加減で平らっぽく見えますがかなり童夢です)

早い話、※印の部分を削り取ってしまえば球面体になりますよね。

作業しやすいように回転ベゼルとブレスをはずして、さぁ、イッてみよぉ〜!

  

まずは、立ち上がり部分の角を面取りする要領でカッターで削ります。

当然削ったところは画像のように白くなりますが、

この白い帯の太さが均一で、しかも上から見たときに、マン丸になるように削るのがコツです。


カッターで削るというのは、鉛筆を削るようにするのではなく

削る面にカッターの刃を垂直くらいで当てて

傷を付けていくように削ることです。

 

カッターで削った部分は平面的なので、これを曲面にすべく紙やすり(#1500番くらい)で

円を描くように外周を移動しながらならしていきます。

 

ここで粗目のコンパウンドで一度キレイにしてあげます。

これで少し垂直立ち上がり部分の角が下のほうに移動しますよね。

この工程を3〜4回繰り返すことで下の画像のように角の部分がドンドン下に移動します。

真ん中の画像はかなりいい感じに写ってますが、おれっちの好みではまだ垂直部分が長いです。

3枚目の画像ではホンのちょっとだけ垂直部分が残っています。

球面童夢1号は垂直部分無しでしたので、2号はこの形状で少しだけ雰囲気を変えてみることにします。

ここまでで第一工程は終わりです。

この状態でもかなり魅力的なモッコリ童夢です。


それでは、いよいよ球面体を作ります。

ポイントはベゼルからの立ち上がりを滑らかな角度にすることです。

逆に、ぽっちゃりバブル型にするときは

立ち上がりの角度を鈍角に保つようにします。

 

球面ということは、面上に出っ張りやヘコミが無いということです。

勿論へこみは無いわけですが(笑)、最初は必ず出っ張りはあります。

その出っ張り (球面に不要な部分) が、左の画像の※印の部分。

光の反射が帯状になるところ。

画像で分かりますよね。

その部分をカッターで削るわけですが、やはり第1工程同様、

同じ幅でぐるりと一周。上から見てマン丸になるように。

難しそうに思えるでしょうが、カッターを当てる角度を一定に保つようにすれば

わりと簡単です。

慣れが必要ですけどね。

このあと第1工程と同じで紙やすりでならして、荒めのコンパウンドで仮仕上げ。

ベゼルからの立ち上がりをなだらかにしながら、これを何度か繰り返します。


粗目のコンパウンドで仮仕上げするのは、ある程度面を綺麗にしておかないと

次に削った時の白い帯がはっきりと判別しづらいからです。

 

かなり、いい感じに削れて来ました。

これで削っては綺麗にし、削っては綺麗にしを5回位繰り返しています。

かなり根気のいる作業です。


形が球面に近づくにつれ、上で説明した光の反射が帯状になるところ(※印の部分)が

頂上部分に近づいていきます。

この頃になると、削り取る部分が平面に近くなってくる為、カッターで削るのは難しくなってきます。

ここからはカッターを使わず紙やすりのみで形を整えていきます。

こんな感じ。これをまた粗目のコンパウンドで仮仕上げしてあげましょう。

1665用の童夢風防はもともと頂上部分が平らでは無いので

球面童夢もこの形状をそのまま使います。

出来るだけ高さを活かしたいので頂上部は削らないようにします。

  

かなり球面に近づいてきました。

ここでは、あらゆる角度から眺めてみて、左右対称の球面になっているか確認します。

余計な部分は紙やすりで削ってやって、また仮仕上げをしておきます。

完全な球面体になる前に自分の好みの形が出来上がってしまうこともありますのでそれはそれでいいでしょう。

自分で納得のいく形になったら、後は仕上げ用の細かいコンパウンドで

満足するまで磨いてやってください。

これで、回転ベゼルとブレスを装着すれば完成です。

 

左がベゼルの上からいきなり球面がはじまる壱号機。

右がベゼルの上に若干の垂直な立ち上がり部分を設けた弐号機。

角度が若干違うのでよくわからないかもしれませんが、このホンのちょっとの違いで

結構イメージは違って見えます。

う〜んんん、文字盤が凹んで見えるほどの強烈な童夢形状!!

ここまで、球面童夢を作りながらその工程を披露してきましたが、かなり難しいです。

最初から球面を作ろうとしては、たぶん無理でしょう。

最初は角を落として面取り部分を丸くする事から始めて

経験と勘を養ってからの方がいいでしょうね。

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