2005年2月12日 カリメロ&銀次の時計談義掲示板の第2回オフ会が開かれました
前回の東京での開催に続き、今回は大阪で開催され
関西方面のメンバーに関東の有志3人が加わり大盛り上がりを見せた

以下はホンコンさんのレポートです

記念すべき初の関西オフ会は、関東から軍曹殿、kenkenさん、Jagさんを迎え、対する関西勢は私ホンコンと最近新メンバーに加わったヒデさん、途中合流予定のかめむしさん、そして岡山から管理人のカリメロさんの7名が集まった。

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 ヒデさんと私は朝10時に高○屋ヴィトンで待ち合わせ、少し不安そうな顔で入ってきたのですぐにわかった。
さっそく二人で喫茶店へ直行、すぐにお宝を拝見させていただいた。

75本しか製作されなかったという未使用のパナマ・コンビサブマリーナ・・・ご本人も素手では触っていないという一品。
国際保証書とは別にパナマ正規代理店メルクリオが発行する限定ナンバーが記載された保証書がつき、
同じナンバーが裏蓋に刻印されていた。
さらに秘密兵器6263PNホワイトダイアル・・・現物を手にするのはもちろん初めて。
その吸い込まれるような白いマットとサークルラインの入った黒インダイアル。
まさにアンティークスポロレの王者にふさわしい威厳と風格を兼ね備えた、シミ1つない極上の一品であった。
そのほか1665、5512や16520ホワイトを見せていただいたが、最後にもう一度せがんで見せてもらった6263は、時計ファンなら1度見たら虜になること間違いないだろう。

カリメロさんは11時40分頃新大阪に着く予定であった。
喫茶店で盛り上がりすぎたわれわれはほとんどギリギリ、いやカリメロさんには改札口で少し待っていただいた。
このときのヒデさんのカリメロさんに対する印象は、“少し危ない人”だったらしい。
角刈りとまではいかないにしても短めのすべて総毛だったヘアスタイルに黒でまとめた装い、そして金無垢のDDは関西ではこどもでも無意識のうちに避ける危険人物である

やがて関東勢が中央改札に到着、いつもハイテンションの軍曹殿、沈着冷静なkenkenさん、
そして初顔合わせになるJagさん、あらかじめほっとけぃ先生から事前にお聞きしていたのでまったく違和感はなかった。
失礼を承知で申し上げると、温和でおおよそ争いを知らない美白のお顔は、関西では金持ち顔と呼んでいる。
たとえていうなら巨▲軍の高橋選手が、風呂のない六畳と四畳半の生活環境で大きくなったといっても誰も信じないみたいな・・・・。

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 さて、ヒデさんの計画でいくとここで昼食となるのだが、新幹線の車内でリッターを越すほど飲んでいる三人、昼食は後にして、とりあえず□神百貨店で開かれている質流れバザーを見に行こうということになった。
特設会場のとある一角、ひときわ背の高い軍曹殿を中心に男ばかり6人が小さなブースを占領しているのだから、満員の会場がそこだけ脳梗塞を起こしたように人の流れが滞る。
もし半径10メートル四方の方が注意して聞けば、少なくとも東京弁の良く通る軍曹殿の声だけは聞こえたはずで、そのなかにロレ好きの方がいたらきっと飛んできたかもしれない。

目ざとく見つけたGMT1675・・・この時計の最大の特徴は後期型の大きい三角(24時間針)がすべて赤で塗られていること、そして伸びの少ない極上の巻きブレスがついていることだろう。
「軍曹さん、買わないなら私が買っちゃいますよ!」
Jagさんの温和な顔から繰り出される殺し文句は決してハッタリではなく、持ち前の決断力を発揮した軍曹殿は、さっそくカードを取り出していた。
ロレのボックスに80年代のDJ冊子がついて30諭吉以下ならお買い得と思われる。
軍曹殿は口にこそ出さなかったが、私はこの時計は奥様の日常使いにプレゼントされるに違いないと感じた。

前期型タイプでオール赤24時間針を持つ6542が雑誌(ロレックスファン・アンティーク・ロレックス、パーフェクト・カタログ 2421本 85ページ:ワールドフォトプレス発行)で確認できたので、まんざらありえないものではないのかもしれない。
詳しい情報をお持ちの方は板への書き込みをお願いします。

いきなり関西土産をGETした軍曹一行は、とりあえず動物園前にある米■屋を目指した。
ここ新世界一帯は時代に取り残された、関西でも異質な場所で、雑多なところは香港に似ている。
しかし、時価2千諭吉を超えるお宝を持ち歩く一団にとっては決して安心できる場所ではない。

通天閣のおひざ元、づぼら○本店で食事をとった後、米■屋を訪れた。
手巻きコスモの前身6238、トリプルカレンダーつきクロノグラフ6036、トリプルカレンダー・ムーンフェイス6062SS(F・ミュラー氏による修理証明書つき:HPで確認)、さらに同型の金無垢しかもスターダイアルのブラックフェイス、圧巻は擦り切れて渋みを増した回転ベゼルに稲妻針をもつミルガウス6541など、普段滅多に拝めない超ど級のお宝をルーペで入念に見ることが出来た。
ミルガウス独特の黒マットなど、現在の工業製品では作りえない手の込んだ質感に驚嘆した。
残念ながら米■屋の社長さんとは入れ違いで□神百貨店へ出かけられてお会いできなかったが、このようなすばらしい機会をつくってくれたヒデさんに感謝したい。

米■屋さんのお宝時計はこちら 
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 その後、心斎橋に戻りクリスタ長堀のオープンテラスで一服。
着席したとたんに銀次さんからまるで見ていたかのようなタイミングで電話が入った。
おそらくこちらの盛り上がりが千キロを超えて伝わっただろう。
しかし、6263PNの質感やパナマスペシャルの高貴さまで伝えきれないのが残念だ。
決して明るいとはいえない喫茶店の店先で6人の男たちがそれぞれキズミを取り出し交互に時計を眺めている光景は、通りを歩く人には奇妙に見えたに違いない。
そこはまさにオタクだけの世界、四桁の数字を言い合い、文字盤に書かれた小さな文字のちょっとした違いを見つけては興奮しているのだから、そこだけまったく異次元の世界をかもし出していたことだろう。

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 東京に比べて在庫量では勝ち目はないが、一応グラフ▲ン、クオ▽クへと案内した。
それにしても1019の200諭吉超え、14270ブラックアウトの100諭吉は、釣り損ねた魚がどんどん大きくなり、いまや白ナガスクジラになってしまった感ありと言ったところか。
途中参加のかめむしさんと合流するためひっかけ橋へと向かう。
工事中の橋は見通しが悪く、しかも多くの方の待ち合わせ場所になっているためごったがえしていた。
先に着いていたかめむしさんは、あちこちのグループに声をかけては変人扱いされていたらしい。
私は、不安そうに1人たたずむかめむしさんに声をかけた。
ここで管理人カリメロさんとカリ銀板最初の書き込み人かめむしさんの歴史的な出会いに立ち会えたことを光栄に思う。
しかし、ほんの挨拶だけでカリメロさんはここでタイムアップ、ひとり岡山へと帰って行った。

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 予約していた居酒屋では予定を大幅にオーバーして4時間も盛り上がった。
軍曹殿の秘密兵器1655や、Jagさんの6263、非常に珍しい1655センタースプリット、相変わらず極上のkenkenさんのブラック軍団、それぞれ重たい思いをしてかなりの数を持ってきてくれた三人には本当に感謝したい。
かめむしさんはあらかじめリクエストしていた軍曹殿の16523コスモコンビ・ホワイトダイアルにいたくご執心であった。
そしてヒデさんの6263PNにはだれもが息を飲む。
これを手にとって見れるだけでも時計オタク冥利に尽きるというものだろう。
せっかくの飲み放題、それぞれの時計をチェックしたりしゃべるのに必死で、ゆっくり飲んでる余裕はなかった。

 夜の10時過ぎ、男ばかりの集団が喫茶店でケーキセットを頼んだ。
軍曹殿がコーヒーにスプーン二杯もの砂糖を入れているのには驚いたが、時間のたつのは早いものでヒデさんと初めて会ってからすでに13時間、かめむしさんの最終電車に合わせてみんな席を立った。
東京組三人はホテルへ向かい、これからさらに盛り上がるだろうと想像しつつ少しさびしい気持ちで帰路についた。

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 最後に、遠路はるばる大切なお宝を持ってきていただいた軍曹殿、kenkenさん、Jagさんには本当にありがとうございます。
また、お忙しい中駆けつけてくださったカリメロさん、とここでカリメロさんの新型DDのことを書き忘れたことを思い出してカリ銀板をチェックしたら、なっ、なんとkenkenさんが、返す刀でDDをGETしていたことを知ってビックリ!
いったいこの集団はどうなっているのだろうか?すこし世間の常識から外れているのは間違いないのだが、これではカリ銀がオフ会を開くたびに相場が動き、また一歩私にとって割安な時計が少なくなるような気がしてならない。

ここに来てまとまりを欠いてしまったが、幹事役を押し付けたヒデさん、どうもお疲れ様でした。本当にありがとうございます。
関西のまだお会いしていないメンバーのみなさん、そして各地にお住まいのメンバーのみなさん、いつかどこかでこのように盛り上がりましょう。

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