それにネール平和賞を授けられたのである。
勿論、メニューインの最も貴重な持ち物は、彼のバイオリンである。
今までにストラディバリウス、ガルネリウス、デルジェスやカピッキオーニなどの名器を愛用している。
1年くらい、好みのバイオリンで演奏をつづけ、それから他のものにとりかえる。

しかし彼が決して変えようとしない名器がある。
18金ロレックス デイデイト。
ユーディ・メニューインのような男が、彼個人の時計として、ほかならぬロレックスを選んだという事実

このことはロレックスにとって最高の満足である。

ユーディ・メニューインがバイオリンを弾くこと以外に何も出来ないとしても、彼の業績は偉大である。
しかし彼の情熱はそれだけにとどまらない。
世界中を旅するごとに、ただ演奏会の聴衆に感動を与えるのみでなく、みずからもそれぞれの国が生んだ音楽を勉強して歩いている。
だからこそふるオーケストラを従えてコンサートを開くだけでなく、ラビ・シャンカールやステファン・グラッペリらと共演するユーディ・メニューインの姿がよく見られるのである。
メニューインは真に偉大な音楽家として世界的に認められている。

だが、彼が名誉を授けられたのは、それに対する功績だけでは無い。
人道的精神をひろげる手段として音楽を用いたその功績に対して、名誉あるナイトの爵位、レジョン・ド・ヌール勲章、ベルギーの勲章、西ドイツのメリット勲章

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